HAPPY GO LUCKY!!

「穂波」

「何?

――ッ…!」

穂波が驚いたように目を見開いている。

当たり前か、俺が穂波にキスしてるんだから。

なんて思いながら、俺は穂波から唇を離した。

「――たっ、拓ちゃん…?」

突然のことに、穂波は訳がわからないと言うような顔をした。

いつもは自分からだからな。

俺がいきなりキスしてきたことに、ビックリして何も考えられないのだろう。

「何って、ご褒美ってヤツ?

お前、俺をちょうだいって言ったよな?」

もちろん、空き教室でのことである。