HAPPY GO LUCKY!!

「――拓ちゃん…」

こいつ、いつの間にキスのテクニックを覚えやがった?

ついばむように、時には押しつけるように…そんなテクニックを、一体いつ覚えたのやら。

俺は教えた覚えなんかねーのに…。

「――拓ちゃん…」

2人っきりでよかったと思った。

かすれたような甘い声で俺の名前を呼ぶ穂波と何度も何度も唇に降ってくるキスの連続に、俺の心臓は止まることを知らない。

クッソー…。

ここが学校じゃなかったら、とっくの昔に押し倒してるっつーの!

バカ穂波が!