HAPPY GO LUCKY!!

すぐに唇を離すと、
「どうせイベントなんだし、イチャイチャしてたってわからないとあたしは思うんだけどね」

ニッと白い歯を見せて、穂波は笑った。

いや、
「待て、コラ」

「待てない。

午前中我慢したんだから、少しくらいのご褒美はいいんじゃない?」

俺の首の後ろに手を回してきたと思ったら、穂波の唇が俺の唇に触れた。

ご褒美って何だよ、ご褒美って!

穂波は唇を離すと、
「――あたしに拓ちゃんをちょうだい」
と、言った。

「――ッ!」

また穂波の唇が俺の唇に触れてきた。

クッソー…。

俺は穂波のキスに逆らうことができない。