何かもう、俺はマジで重症かも知れない。

大丈夫かよ、俺。

そう思いながら、俺は穂波に視線を向けた。

キャッキャッと、穂波は楽しそうにガールズトークを繰り広げている。

俺が心配していることなんか気づいていないって言う感じだ。

お前、どんだけ周りに対してオープンなの?

お前のせいで俺がどんだけ心配してると思ってるの?

俺は常日頃から、すっげーヒヤヒヤハラハラしてるって言うのに。

そのうち俺たちの本当の関係が周りにバレるんじゃないかと思って、常日頃心配してるって言うのに。

「江口先生」

「はい」

「文化祭、楽しみですね」

永田先生に言われたけど、俺は笑って返すことしかできなかった。