HAPPY GO LUCKY!!

ひゃーっ、暑いぜ。

さすが夫婦だ。

写メを撮っていた女子生徒たちも、暑い暑いと言うようにパタパタと手で顔をあおいでいた。

でも俺たちだって。

そう思って、俺は穂波にチラリと視線を向けた。

そのまま微笑んでやったら、あいつは恥ずかしそうに顔を赤らめた。

今に始まったことじゃねーだろうが。

つーかお前、俺たちも夫婦だってことを忘れてた?

帰ったら問いつめてやるけど。


「ただ今から応援合戦を始めます」

アナウンスが終了した。

ダン!

待ち構えていたと言うように、教頭先生は太鼓をたたいた。

俺は旗を1回振ると、上に向かってあげた。