HAPPY GO LUCKY!!

「誰が決めたのよ、わたしの主人って」

教頭先生の後ろ姿を見送りながら、永田先生が一言呟いた。

「さあ…」

俺は首を傾げるしか他がなかった。

本当に、一体誰が教頭先生って決めたんだろうな。

俺に聞かれてもよくわからん。


「きゃーっ!」

真昼間に響いたのは、女子たちの黄色い声である。

「えぐっちゃん、学ラン似合うー!」

おい、そこは江口先生だろ。

つーか、そもそもえぐっちゃんって誰が呼び始めたんだ?