HAPPY GO LUCKY!!

「うわーっ、『テンペスト』の世界だー!」

穂波はあっちへ行ったり、こっちへ行ったりとはしゃいでいる。

ったく、マジで元気なのもいいところだな。

俺は心の中で毒づきながら、デジカメで首里城を撮影した。

しかし、ホントにすげーよな。

こんなすげー建物が昔からあったなんて。

首里城を見あげながら、俺はしみじみとそんなことを思った。

「拓ちゃん、写真撮ってあげようか?」

穂波が俺の隣にきたと思ったらそう言った。

「いや、いいよ。

首里城の写真ならちゃんと撮ったから」

「ダーメ、拓ちゃんも一緒に写らなきゃ」