HAPPY GO LUCKY!!

「拓ちゃん!

拓ちゃん!」

わざわざ大きな声で俺の名前を2回呼ばなくてもいいから。

1回名前を呼んだらわかるから。

「何?」

穂波の方へ視線を向けると、
「拓ちゃんは青と緑、どっちが好き?」

そう言って穂波は青と緑のマーブル模様のトンボ玉を見せた。

どっちでもいいんだけどな…。

穂波が買って、穂波が使うんだから。

「青」

俺はテキトーに返事をした。

「うん、わかった♪」

穂波はフンフンと鼻歌を歌いながら、緑のトンボ玉を元の場所に戻した。