HAPPY GO LUCKY!!

宿泊先のホテルは海の近くにあった。

「すっごーい!

海が見えるー!」

部屋に入ったとたん、穂波はパチパチと手をたたいた。

大きな窓に視線を向ければ、そこは広くて青い海である。

波の音も聞こえる。

「ねえ、拓ちゃん!

あたし、今から海に行きたい!

海で泳ぎたい!」

「おっ、いいねー」

穂波の提案に俺は首を縦に振ってうなずいた。

バカンスとは、穂波も結構考えたな。

なんて感心していたら、
「じゃあ、少しの間出てって」

穂波が言った。