静かな朝は冷たかった
僕の頬に濡れる跡は日を追うごとに薄くなり
いつしかあなたの声さえも
思い出すことはないのでしょう

黒く焦げた下手くそなトースト
小さく響く携帯電話

「おはよう」その一言が
僕の心を癒してくれた

出逢えたことすらそれは奇跡で
声をかけた君は微笑んだ
あの日のことを君は覚えてる?


初めはほんの気まぐれだった
君をまとう空気の全ては懐かしく耳をくすぐり
あの子と君を重ねてたけれど
今はそのままの君を愛してます

白く透るやわらかなミルク
君の言葉に励まされた

「好きだから」恥ずかしいけれど
僕の心を聞いてくれないか?

出逢えたことそれは運命で
声をかけた僕も微笑んだ
名前も知らない愛しい君へ

僕のトナリで
笑いませんか――。