夢現の中、 穏やかな声で、誰かが私に囁いた。 「っ!?」 その瞬間、 私の意識は引き上げられた。 「誰、」 バッ、と身を起こせば、 そこには誰もいやしなかった。 「…え?」 しかし、目の前には温かいレモネードの缶。 気のせいじゃない。 …そもそも、 あれが空耳だったら私は相当の欲求不満なんだが。 「一体… 誰が」