~聖也Side~

コイツ・・・。

完全に酔ってるな。

2杯飲んだだけでくらくらって・・・

普通そんな奴が日本酒頼むかよ・・・。

俺は赤い顔して何か言ってるコイツが面白くて

しばらく見ていた。

肩につくくらいの黒い髪。

パッチリした黒い瞳。

華奢な細い体。

白い肌。

すべてが俺を虜にした。

???

いきなり立ったひかる。

「おい、大丈夫かよ・・・」

俺の心配も聞かずフラフラと歩き出した。

そして・・・

ドスッ---

俺の隣に座った。

何がしたいんだかコイツは・・・。

俺の隣で体育座りをして、俺の肩に頭をのせてきた。

ーーーーッ

今までの女には、こんなことされても何にも感じなかったが

ひかるは・・・

愛しいと思ってしまった・・・。

「はぁ・・・」

コイツと初めて逢ったとき・・・

何かを感じた。

俺の目を捉えて離さないひかるの目。

あのときから、俺自身を見てくれる人が現れたと思った。

これが・・・運命なのか?