帰りの車に乗っているときは

無駄にテンションを上げていた私。

新達は、そんな私にものってくれている。

やっぱり・・・優しいな。

『新・・・直接家まで送ってくれないか?』

「どうかしましたか?」

『疲れててな・・・』

「そうですか。分かりました。しっかりと体、休ませてくださいね」

どこまでもジェントルマンだな。

『ありがと』

新は家まで送ってくれた。

・・・匡は予想通りマンションを見て

驚いていた。

私の住んでるところ、見たことなかったもんな。

私は皆にバイバイし、部屋に入った。

私はベッドにダイブした。

今は何も考えたくない。

普通の生活に戻りたい。

何で、出逢ってしまったのだろう。

私の心の中はゴチャゴチャだ。

聖也に女がいることくらい知ってたはずなのに。

変な感情を持ってはいけないことくらい分かってたはずなのに・・・。

何でこんなにも涙が出るんだ?