“心配”という言葉に異常に反応した私は

『わっ悪かったな、ちょっとビックリして・・・』

苦笑いしながら言ってみた。

頼む・・・これ以上心配しないでくれ・・・。

匡は私の心を読んだのか、

「そっか。じゃぁ戻ろっか?」

そう言ってくれた。

待っていた言葉・・・“戻る?”

『そ、そうだな!』

匡は私を部屋へ送り届けてくれた。

途中で白琥の奴等にも会ったが

・・・すぐに俯いてしまった。

目が・・・腫れてるから。

「ひかるちゃん、おやすみ~」

『あぁ・・・おやすみ』

匡はこのとき気づいていたのかもしれない。

・・・・・私がここから、

白琥から、離れることを・・・。

------------・・・・・・

次の日は、私は

普通に過ごした。

そして、その次の日も・・・。

聖也は何も言ってこなかった。

分かるのは・・・

とても、寂しそうな顔をしていた。

何を考えているのか、さっぱり分からない。

まぁ、いっか・・・。

もうあいつ等には・・・

あいつには、関わらない。

自分がもう傷付かないようにするため。

最低な女だ。

今まで少しの時間だったけど

大切にしてくれていた、新達は

どうでもよくなってしまっている。

・・・ホントに最低な女だな、私。