「ひかるちゃ~ん!大丈夫だった~?ごめんね~お腹痛くって~!・・・あれ?もう泳がないの?」

匡がものすごいスピードで走って来て言った。

聖也に聞いたのか。

『あ?・・・あぁ。聖也に着とけって言われたから』

もう泳がないの?、という質問にだけ返しておいた。

「そっか・・・じゃ、新のところ行こっか~」

『あぁ!』

できるだけ笑顔をつくって言った。

新のところには聖也はいなかった。

「ひかるちゃん、さっきは大変でしたね・・・」

見えてたのかっ?

新・・・。

『あぁゆーナンパうざったい・・・』

「ははっ・・・でも聖也凄いですよね。女達が周りにいる中でひかるちゃん見つけちゃったんですもん」

確かに・・・。

私、そんなにデカい声も出してないしな・・・。

『聖也、めちゃくちゃ殴ってたぞ。大丈夫なのか?その男達』

聖也は殴った男達を放置でどこかへ行ってしまった。

「あ~ここから見ても凄かったです・・・。男達は白琥の方でどこかに、どかしているでしょう・・・。ひかるちゃん気を付けてくださいね。聖也の嫉妬は最強に怖いですから」

ニコニコして言った新。

『怖い?』

「はい。普通の男よりもです」

『はぁ・・・』

嫉妬・・・?妬きもちってことか?

聖也が私に?あり得るのか・・・?

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そんな気持ちを残したまま時間は過ぎ、夕食の時間。

「ひかるちゃんはここ~!」

匡に呼ばれてだいたい真ん中の席に座った私。