聖也達の方を見る・・・。

キャピキャピした女達に囲まれていて

見えない・・・。

視線すら合わせられない。

はぁ・・・遅いな、匡。

男のくせに・・・。

そんなことを思っていたら・・・

「ねーねー君可愛いじゃん!」

「俺達と遊ぼーよー」

・・・うわっ!ナンパだ!

白琥の奴等じゃなさそうだしな…。

「ねーホントに可愛いねー!」

はぁー?!

『やめて下さい!』

困るんだけど・・・匡~・・・まだかよ。

「3人で遊ぼ~!」

勝手に決めちゃってー・・・。

しかも肩だけでなく背中も触られた。

素肌だから余計にビクンっとなった。

「震えちゃって~可愛い~!」

ブチンッ!

私の何かが切れた。

腕を思いっ切り振り払おうとしたら・・・!!

「てめぇ・・・人の女に何してんだよ・・・!」

後ろから男の肩を掴んでめちゃくちゃ低い

声を出す・・・聖也。

「ひっ!!・・・ま、まさか・・・白琥の総長さんのっ・・・!!」

「そうそう・・・」

聖也は1人を殴った。

始めて見た。

・・・聖也が人を殴るところ・・・。

男はその場に倒れもう動けない状態に・・・。

もう1人は・・・

「何逃げようとしてんだ?」

逃げようとしていた。

「ひーー!す、すいません!何でもするんでー!」

「何でも?」

「は、はい!」

「へー・・・じゃあ黙って殴られてろっ!」

聖也は男の顔面をグーパンで殴り

その手を鳩尾に入れた。

「うっ・・・」

男も同様・・・倒れた。