『なんだ?あいつ等入んねぇのか?』

聖也達はビーチでくつろいでいる。

「そういう趣味ないからねあの人達」

あっさり言った匡。

「はい、浮き輪」

匡は浮き輪を私に被せた。

「んじゃ入ろっか~」

私達は海に入った。

『あ~!きっもち~!』

特に暑い今日は海に入るのが1番だ。

「ね~!もっと深い方まで行く~?」

『えっ!!』

「大丈夫~、俺が浮き輪持っててあげるから~!」

『んじゃ頼むわ~!』

深いところ・・・私はもう足がつかない。

でも背の高い匡は余裕らしい。

「ひかるちゃ~ん!こんな深いとこまで来たの初めてでしょ~!」

『あぁ!深いな~・・・』

「やっぱ海って楽し~ね~!」

『あぁ!!』

それから私達はいろいろと遊んだ。

今は、遊び疲れて上を向いて浮かんでいる。

「あっ!」

匡がいきなり口を開いた。

『ん?』

「ごめんひかるちゃん!俺、便所・・・」

あぁ・・・そういえば、さっき水のかけあいしてる時に

匡の口の中に海水がたくさん入っちゃったんだった・・・。

『行って来いよ・・・ここで漏らすな・・・』

「うん!そうするねぇ~・・・待っててね!」

『わかった~!』

私が返事をすると匡は私を足がつくところまで流して

便所・・・へ行った。

一応優しいとこあんじゃん。

私は匡が帰って来るまでしばらく足の着くところで

浮いていることにした。