咄嗟に離れようとしたけれど

聖也はさっきよりも強い力で私を抱きしめていた･･･。

「ひかる･･･何で倉庫来ないんだ」

『それはっ･････』

言えない･･･。

この感情を･･･。

「俺のせいか？」

『えっ･･･いや･･･違う』

誤魔化すのに必死だった私。

「俺のせいだろ」

『違う』

「惚れたか？俺に･･･」

『はぁ？』

反発しようとしたら･･･

「冗談だ･･･」

その続きを聞いた私は唖然とした。

だって

「惚れたのは俺の方だな、ひかる」

そう言ったから。

あの聖也が･･･。

『へぇ？』

「なに色気のねぇ声出してんだよ」

『うっせぇー』

「ひかる･･･」

『ん？』

「倉庫戻って来いよ」

『あぁ･･･』

「皆待ってるぞ」

『あぁ』