『誰がバカだ!!このタコっ!』

「ちっ」

「ひかるちゃん、あいつ等が狙っているのでこれから毎日俺らが学校まで迎えに行かせてもらいます」

『え?・・・いいって』

「ダメです」

『・・・・・はい、お願いします』

「了解しました」

新はそう言うと立って

「今日は俺が送ります」

『へ?』

「嫌ですか?俺じゃ」

『えっいやいや・・・聖也は・・・』

何を言っているのか、私は・・・。

「女が来てんだよ」

聖也がそう言った。

女?

『あ~そーですか!帰るぞ新っ!』

「えっ・・・あっはい・・・」

戸惑っている新を倉庫から引っ張り出した。

そして車に乗り

『家まで直行だ!』

「あっ・・・・・・はい」

こうして新たに送ってもらいその日は

ご飯も食べずに

16:00に眠りについた。

忘れたい。

忘れたい。

今日の事は全部・・・。

でも・・・聖也の“ひかる”と呼んだ声は

頭の中をぐるぐる回っていた。