「その性格が奴等を惹きつけんだよ」

『は?』

「まぁいい・・・いいから座れ」

だから・・・命令すんなって言ってんのに・・・。

人に物言う時は相手の目ぇ見て言えって教えられなかったのかよ・・・。

私なんか親父に何回言われたことか・・・。

『ちっ』

デカい音で舌打ちをしソファーに

座った。

「ひかるちゃん・・・雷桜の奴等に何にもされなかったですか?」

『あぁ』

「よかったです」

新も聖也と同じ言葉を言った。

お前等は・・・私の・・・何なんだよ。

聞きたかったけど聞けなかった・・・。

皆、心配してくれていたから。

「雷桜ってのはな、全国でNo2の暴走族だ」

No2?

あっそうか・・・No1は白琥だった。

「俺等が何もやんねぇから、仕掛けてきたんだろう」

それはあいつ等に・・・

『聞いた』

「そろそろ来るとは思ったが、お前を使うとはな・・・」

『大丈夫だって・・・何にもなかったわけだし、私は・・・』

「ふっ・・・拉致られたのにそんなこと言えるんだなお前」

『どういうことだ?』

「普通そこらへんの女は泣くだろ」

昴にも言われた。

普通の女は泣く・・・って。

『私・・・変か?』

「あ?いや・・・」

『?』

「・・・バカなんだろ」

このやろぉぉぉ!!