・・・・・・・そして日は経ち

学園祭当日。

『お~・・・』

私は待ち合わせ場所の駅に待っている

愛瑞に元気とは言えない声を出して

寄った。

「なによ~そんな声して~~」

愛瑞はプクっと頬を膨らませながら言った。

『あんな衣装着たくないつぅーの!』

「今日が終わればあなたは自由よ~」

学校に向かう間

愛瑞が何かいろいろと言ってくる。

でも、私は

緊張してそれどころではなかった。

「ひかるってさ~、なんでそんなに固まってんのさ?」

『・・・・・き、緊張してんだよ』

「ひかるが緊張!?うわ~、ひかるが緊張してるところ初めて見た~!レアだよレア~!」

『だっだって~~・・・』

緊張するもんなんだよ・・・。

「着いたよ~」

愛瑞の声でその緊張がもっとひどくなった

・・・気がした。

教室に入ると

昨日みんなで頑張ってキャバ風にした部屋になっていた。

「あ~!ひかるちゃん、愛瑞ちゃん開店は10:00だからねぇ~」

実行委員の麻美ちゃんが

言ってくれた。

今は・・・・・8:50。

「9:20になったら着替え始めるからねぇ!」

麻美ちゃんは皆に聞こえるように

デカい声で言った。

「どんな服着るんだろ~ね~!楽しみ~!!」

私の横できゃっきゃ騒ぐ愛瑞。

全然楽しみじゃないっつぅーの!

それから

着替えの時間まで今日一日の割り振りなど

説明を受けた。

もちろん麻美ちゃんから。