「聖也っ帰るときは電話をしろっていったよな?」

ん?どうしたんだ?

新・・・・・。

「あぁ悪ぃ」

「はぁ・・・あっひかるちゃん大丈夫でしたか?」

『あ?・・・あぁありがとな』

「いえ」

新は優しい。ジェントルマンだな・・・新・・・。

「有難うございます」

『へ?』

心読めるのか?

「お前口に出してんだろーが・・・バカか」

知らないうちに口に出していたらしい。

新がジェントルマンだということを・・・。

「ひかるちゃ~ん!大丈夫だった?」

奥から出てきた匡が、私に抱きついた。

『うわっ』

バランスを崩した私・・・・・を、支える聖也。

そして抱きついた匡に新の鉄拳がはいる。

「うぅぅ~」

匡は私から離れソファーに座った。

すると・・・・・

「ひかるさん!大丈夫っすか?」

「ひかるさん!怪我ありませんか?」

周りにいた名も知らない奴等が

私のそばにやって来て、口々に言った。

『は?・・・あっあぁ大丈夫だ・・・』

白琥の奴等だよな・・・。

髪の毛・・・カラフルだな。

「お前等離れろ」

聖也の一言で皆散らばった。

「座れ・・・」

『命令すんな』

「あ?」

『あ?・・・じゃねぇし』