2回目・・・唇を塞がれた。

何するんだぁ・・・。

抵抗しようとしても、できない。

聖也の力が強すぎて。

『ん~~っっ』

男の強さ・・・。

敵わないってこれか?

『はぁ・・・』

やっと解放された唇。

「分かったか?」

『・・・・・』

「分からねぇか?」

『・・・・・』

言い返す言葉がない。・・・でも、

「答えろ」

凄く冷たい声で言った聖也に、身震いをした私は

『分かった・・・』

弱々しい声で言った。

「そうか・・・悪かったな手荒な真似して・・・中入れ」

『うん』

・・・・・・うん?

『うわぁぁぁ!!い、今の取り消しなっ!』

でも・・・言うのが遅かったみたいで

「お前・・・そういうところもあんだな」

女らしい返事をしてしまった私。

自分でも驚いている。

学校以外で『うん』なんて言うなんて・・・!

あ~今日の私・・・ダメだな。

そんなことを考えながらまた倉庫の中に入った。

「こいつ、俺が送ってく」

ん?聖也、さん?

今何て言いました?

「あぁ・・・分かりました」

聞き入れてしまう新。

「行くぞ」

そう言って聖也は私に鞄を渡した。