門を出れば思った通りの車が止まっていた。

外に出ていたのは・・・スーツ姿の・・・・・・・

『っっ新?』

だった。

『な、なんで』

意味が分かりません。

そんな私に、絶対新!!・・・だと思う人が近づいてきて・・・

「お帰りなさいませ・・・お嬢様」

『えぇ?』

お、お嬢様ぁぁ?ど、どういうことだ?

「ひかるちゃん・・・状況考えて車に乗ってくださいね」

耳元で言われた・・・私の顔は真っ赤。

『は、はい』

素直に車に乗る私。周りのお嬢様方は・・・

「うわっ!姫には執事ってところよね~」

「昨日のも一応そうだったんじゃない?」

ち、違いますからね?

騙されないでください・・・お嬢様~!

そんなことを頭の中で叫んでいる私に構わず、車は発進。

『ど、どういうことだ?新・・・』

「普通に昨日の格好で迎えに行ったら、恐らく・・・大変なことになるだろうと思いまして」

大変って・・・。

『で?』

「はい?」

『なんで迎え来てんの?』

もう関わらないって決めたのに・・・。

愛瑞・・・君の言っていたことは合っていたよ・・・。

「嫌・・・でしたか?」

助手席から後ろを向いた新の顔は

・・・・・っっ、寂しそうな顔をしていた。

騙されてんのか?私は・・・。

『べっ別に・・・』

「そうですか」