「気に入った」

はぁ?

ますます意味が分からない。

私の前に立った聖也。

デカいから聖也のズボンしか見えねぇ・・・。

どんだけあるんだよ・・・背。

唖然と前を向いている私の顎を持った聖也。

そしてその顎を持ち上げられ

上を向かせられた。

「ふっ」

また鼻で笑った聖也は私に顔を近づけ・・・・・・・

私の唇を塞いだ。

『んっ』

私は突然のことに頭は真っ白白。

でも

何をしているか気づいたのは

聖也の顔が凄く近くにあったから。

『んんっ』

思いっ切り聖也を突き飛ばした。

『何すんだよ!!』

人のファーストキスをーーー!!

私は立ち上がり

『帰る』

「えぇ?ひかるちゃん?」

『匡なんだったんだ?用ってこのことか?』

私の頭はピキピキがやばい・・・。

突き飛ばされた聖也は・・・

「送ってやるよ」

とんでもないことを吐いた。

『てめぇ・・・』

思いっ切り睨んでやった。

「なんだよ」

睨み返してきた。

『いや・・・1人で帰る』

「もうこんなに暗いんだぞ」

私が怖いもの知らずってことを知らないな?

こいつ。