私はムクっと起き上がって

乱れている制服を整えて、座った。

「ひかるちゃん、大丈夫ですか?」

今も、笑っていない新が

水を持ってきてくれた。

『あぁ・・・いや、大丈夫だ』

実際そうではないけれど・・・。

「嘘ついてんじゃねぇ」

『は?』

横から、めちゃくちゃ低い聖也の声が聞こえた。

「何だ、その太ももの痣・・・」

『えっ!?』

まさかっ!

寝てる時に・・・見え、て・・・た?

『見てんじゃねぇ!』

「見せてんじゃねぇ」

『ちっ』

「どうしたんだ」

聖也の目線はずっとこっちに向いている・・・

けど、

私はスカートの裾を握って

俯いてしまった。

ホントのことを言う覚悟ができていない。