××× ~姫vs美男~

しばらく見つめあっていると・・・

スッ――――

聖也の腕が伸びてきて・・・

『きゃっ』

強く抱き締められた。

「2人になってんじゃねーよ」

上から聖也の細い声が落ちてきた。

『はぁ?』

ついつい、変な声をだしてしまった。

「何色気のねぇ声だしてんだ・・・」

嫌みを言っているのは

確かだが、

なぜか切ない声が聞こえてくる。

『せ、聖也?』

何を言ったらいいかわからず

とりあえず名前を呼んでみた。

「ひかる」

お前、他に何か日本語喋れねーのかよ・・・。

言おうとしたが・・・

この雰囲気で言えるはずもなく・・・。

「新とどこ行ってた」

えーっと・・・

普通に答えればいいんだよな。

『ゆ、遊園地・・・』

「楽しかったか」

お前はどこから来た親だ!

『あぁ』

そりゃあ、楽しかったさ。

「そうか・・・」

何でそんなに切ない声をだすんだよ。

「俺以外と2人きりになんなよ・・・」

『聖也はいいのかよ・・・』

「あぁ」

聖也はそう言うと

体を放した。