「ほな、行くか!」 「おうっ」 今度はニカッと笑って、あたしは助手席に座った。 「本当はニカッとなんて笑える状況じゃないんやけどね。」 高速道路に入ってすぐ、あたしは思い出したように呟いた。 「上京だけに?ってか。」 「うっさいわ、寝る」 「おー、寝てまえ寝てまえ。」 あたしは直宏に舌打ちして、眠りについた。