「まあ、簡単に言ったら女らしいとか男らしいとか人間が勝手に決めてしまった基準みたいなもんかな。」
『へぇ…』
「直宏はさ、自分らしいって何だと思う??」
『…分からん。花梨は?』
「あたしも分かんない。それでいいんだとあたしは思う。みんなそうなんだよ…自分らしさなんて誰にも分からない。相手が『あなたはこういう人』って言われて『ああ、そうなんだ』って思い込んでるだけ。」
『なるほどなぁ』
「だから、あたしはこれから1人で何でも出来るようになって…自分らしさ、らしさ探しをしていきたいの。」
『…』
直宏は黙り込んだ。
「あ…ごめ、語りすぎ?」
『や…ここ1年で、すごい成長したんやなあ思て。』
「…誰が??」
『花梨に決まっとるやん。』
あたし…??

