「もー、監督も厳し過ぎだよ~(笑)」
そんな私を見かねて
優しい亜稀が
監督の田中君にそう言ってくれた。
「亜稀ぃ~!!」
本当、
持つべきものは友達だねっ(笑)
「ま、まぁ。神原さんの演技力がヤバイのは初めから想定内だったからね。僕は」
亜稀の言葉に対して
そう言い返した田中君は何故か
ちょっと誇らしげだった。
ってか、想定内って……
田中君それ
なかなか酷いよ?
「あーっ疲れた~っ!!ちょっと休憩しよーぜー」
田中君とそんなやり取りをしていたら
汰津がアクビをしながらそう言った。
そりゃそーだ…。
私が間違えてずっと
やってたと言うことは
ロミオ役の汰津もずっと、
私に付き合ってくれてたと言う事だし…
「あ…ご、ごめ……」
「良いって!!ってか俺が勝手に休みたいから言っただけだし(笑)」
汰津はそう言って
私の肩をポンっと叩いて
教室を出て行った。

