華恋≪完≫


「俺と兄貴って、女のタイプもろ同じなんです。だから、いつも兄貴にとられてばかりだった……。でも、今回は鈴蘭先輩、兄貴に気がないらしいし…俺にもチャンスありますよね?」


「…え?」


そんな言い方、まるで…あたしの事好きみたいじゃない。


「先輩、もっかい言います。俺と……」

「…っ」

ドキドキ…
って、なんでドキドキしてんのよ!

…まぁそれは、こんなシーンが初めてだからなんだけどさ。


いくらなんでも、イケメンくんにこんな事言われて照れない女の子はいない、絶対に。


「俺と、一緒になって」


「あ、あのねっ?ーーー…」


「准。何してるの?」


あたし、まだ全然准くんの事知らないし…、と言おうとした矢先、綺麗な透き通った声がそれを遮った。