華恋≪完≫


「もういいです。失礼しました」

やっぱ、自力で探そう…。

「そんな怒らなくてもー。教えますよ、教えます。……ただ、俺が言ったのは内緒ね?」

「えっ?あ…ぅん。分かった…」


ない…しょ?
何でだろ。
理由を聞いときたいけど、時間がないんだ。


「……図書室だろうな、多分」


ポソッ、と小さい声で呟いた陸。

「ありがと!行ってくる!!」


ダッシュで図書室へ向かうあたしの背中を見ながら……


「新…なんも言わなきゃいいけど」

なんて、言ってたなんて
知らずに。