華恋≪完≫


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「よしっ!到着…」

まぁ、あれだよね。
家から学校までが、さほど遠くなかったから……救われたんだ。

でももう、流石【さすが】に入学式は……


丁度、通りかかった男の子達の会話に耳を澄ました


「あ~あ。かったりーよな。入学式なんてよーっ……」

「校長?教頭?どっちかしらね―けどよぉ、話長すぎンだよなぁー!!」

終わっちゃってました。
あら、残念






「じゃぁ、教室行こうかな……」

実は、あたしが行く高校は少しだけ特殊で。
もう自分のクラス分かっちゃってるんだ



だから、適当に交じっちゃえば問題ないよね!←楽観主義


一年生は一階って聞いていたし、
これなら方向良音痴のあたしでも辿り着けるってもんよ♪


「………ん?」