『大丈夫!新ならきっと、大丈夫だよ!!』
なんだろう…
火海里の「大丈夫」は、俺にいつも勇気をくれる。
『ありがと…、火海里』
『うぅん。ってかそれよりさー、僕は今から向日葵といちゃつくんで〜……邪魔しないでよねっ』
『誰がするか』
なんで俺が、そんな事……。
なんの得もないっつーの!!
『諦めない限り、可能性は0じゃない』
火海里の奴、たまに良い事いいやがる……
まぁこれが、俺の癖が治らない、一番の原因なんだけどさ。
信じてみようか、火海里の言葉を。
「あ……」
親父の病院から、寮へ帰る途中
ベンチに人影が見えた。
髪の長さといい、身長の小ささといい……
あれ、花崎じゃ……?
「………」
普段なら、っていうか…他の女なら迷わずスルーする所だけども……
やっぱりこの人は、放っておけない。
それに、俺、不覚にも惚れちゃってるし。
少しづつ、近づいていくと人の気配がしたのか。ゆっくり振り返る彼女。
「………、」
そして目が合った瞬間、言葉を失った。

