華恋≪完≫


「すき、……か」

こんな気持ちを抱くのは、何年ぶりだろう。

やっと気付いたんだ。
やっと気付けたんだ。

でも、もう手遅れだったなんて…
本当…笑い事だよな。

花崎は疾風の事好きで、
疾風も花崎の事好きで。

こんなの…時間の問題だ。

もうすぐあの2人は、付き合うに決まってる

止まらない、イライラ。

ただ、そのイライラをどこにぶつけたらいいか分からない俺は、
火海里に電話していた。

ガキの頃からそうだ…何かあると、すぐ火海里に電話する。
これは、俺の悪い癖

でもいつも火海里は、嫌な素振り一つせづに話を聞いてくれる

大事な親友。
奴には、この言葉が一番ぴったりくる


『ふーん。で、やっと気付いちゃったんだ』

『あぁ。…でも、もう遅かった』

『何が?別に遅くないじゃん。人の気持ちなんて、分かんない』

『……そうだけど』

『新は、すーちゃんの事好きなんでしょ?だったら、その気持ちだけで十分。諦めない限り、可能性は0じゃないんだから』

『………』