新side
「あらやだ。もう忘れちゃったの?」
まさか、桜が居たなんて……。
桜と俺は―――っていうか、俺等三人と、桜…向日葵は、結構つるんでた仲だった。
タイプ的には苦手だけど、桜の事を尊敬してる。
しっかり自分を持っていて、人の痛みに敏感で……
本当に、優しい奴。
久し振りに話せて、嬉しかった。
「はぁー……」
会話に花を咲かせていると……聞こえてきたのは、小さなため息。
……花崎?だったっけ、名前。
いつもなら伺えない様子で、少し心配になったから…目で追っていた。
あれ…なんでこんな事してるんだ?
女なんて……どうでもいいはずなのに。
♪〜♪
すると、携帯が鳴って……嬉しそうに笑って。
……意味分かんねー女。
今度こそ、どうでもよくなって、視線を外そうとした矢先―――
「疾風……」
聞こえてきたのは、今にも消えて無くなりそうな…小さい声。

