華恋≪完≫


「ま、いいじゃん♪あんた、いままでに何回も押し倒して来たんだから」

「……うっせえよ」

「あら、否定しないんだー。へー。あっそ」


なんか、住んでる世界が違う様な気がしてきた…
だって、絵になってるんだもん

……美男美女。
あそこにあたしは、不釣り合い。


元気、無くなっちゃったよ……


「はぁー……」

♪〜♪

「…っ!」

急に携帯が振動するもんだから、思わず肩がなる。

≪メール受信・疾風≫

って、疾風っ?!
ちょ、やば…嬉しっ!

だって最近、全然メールも電話もなかったから―――……

あぁ〜もう。
メール見るのに、パスワードなんか付けんじゃなかった(しかも長い!)


≪久し振り。
最近、部活ばっかで…連絡取れなくてごめんな
なんかやっと落ち着いた!
鈴蘭も、そろそろ学校慣れた?≫

この文章とともに、送られてきたのは一枚の写真。

サッカー部の人達だろうか
疾風の横には、マネージャーさんっぽい女の人が居て…


それが、あたしに不安を掻きたてる


ただ、偶然となりになっただけだよ
―――じゃあなんで、腕を組んでるの?


大丈夫だよ、中学校と何も変わらない
―――学校も違うのに?
あたしは寮生活で、全然会えないのに?


「疾風……」

大丈夫なんかじゃない、不安なんだ。