華恋≪完≫


「じゃ、バイバイ」

「………ずっと、ずっと待ってるからね!」

バイバイなんて言えなかった。
本当のバイバイになっちゃう気がして。


扉が閉まると、また体の震えが止まらなくなる

疾風と会ってたときは…平気だったのに。

あたし…弱いな、やっぱり

疾風に、母親はいない。
彼が中学二年生の頃事故で亡くなってしまったから。
それから、疾風のおじさんは懸命におばさんの分まで働いているみたいで。
今日も仕事が休めなかったみたい

だから必然的に、手術を待っているのは
あたし一人ということになる