華恋≪完≫


あ…そっか。桜、中学二年生から転校してきたんだった。

「転校する前いた学校に、イケメンいっぱい居た」って、言ってたもんね

いいなぁ…。そういうの……

あたしも……疾風と一緒に行きたかった。

疾風の事を考えると、少し視界が緩んでしまう
あたしって…、弱虫だ。


「鈴?どうした?」

心配そうに、桜があたしを覗きこむ
自然と…イケメン二人の視線もあたしに。

「うぅん。なんでもない」

「そう?だったらいいけどー…」

嘘だ。
桜、絶対気付いてる

でも、わざと深く聞いてこないのが桜の良い所なんだ……
実際…追及されると困る。


ありがとね、桜…


「そうそう。こいつらがね、前言ってたイケメン達」

「うん」

「鈴、火海里は知ってるんだよね?ってことで、こいつなんだけど―――」

ちらっ、と彼を見る桜。
えっと……川島くん、だっけ?
あたしが、初日から迷惑かけた人だ。

「うん。知ってる…」

「っと、そうだよね。初日から押し倒されたんだもんね」

「……押し倒してねぇ。事故だよ、事故」

間髪入れずに、不機嫌オーラ満開。
そ、そんな怒らなくても―――……