華恋≪完≫



もやもやしたものが胸をぐるぐる回る

もう何もかも、わからない。

質問に渋っていると、疾風は続ける


「聖那…だっけ、そいつが好きなわけ?」


彼の眉は少しシワが寄っていて、怒っているのだろうか。

「聖那…?なんで聖那が…」

確かに、彼女のことは嫌いではない。むしろ好き
でもそれは…鈴の、鈴への好きとは違う感情なわけで

俺が好きなのは、これだけ一途に思えるのは……きっと、これからも彼女だけ。


「俺が好きなのは…鈴だけ」


いつの時か、この質問に素直に答えを出せない自分がいた。

あ…、そういえばこれを鈴に聞かれてたんだっけ…。


―――え?ってことは……。