華恋≪完≫


「鈴…?」

泣いたらダメ。
泣かないってきめたから


「やめてよ、もぉ…」


「………放っといて」

ごめん嘘、本当は助けてほしい。
だけどそれを口に出すわけにいかない

「…わかった」

あぁ、行っちゃうんだ
今日で本当のお別れのような気がする

「……ちゃんと休めよ?」

最後まで優しかった。
あたしの涙腺くらっしゃーだ



『親父のとこ……行こ』



閉められたドアの向こうで
呟かれてたことはまだ知らず。