華恋≪完≫


「聖那、おいで」

どこから出てきたのか、聖那ちゃんが新に駆け寄る

………やめて
前までならあたしが呼ばれてた。

あたしに、笑ってくれてた

抱き締めてくれた


──キスだって……あたしだけだったもん……。


「新が、鈴蘭ちゃんのこと本気になるわけないじゃない」

「相変わらずバカだよな。……もう疲れた。」

イヤ
イヤだ。

行かないで……
あたしを、一人にしないで…

イヤ、イヤ、イヤ……


「───いやっ!!!」