華恋≪完≫


疾風side

鈴蘭、ホントにごめんな。

わかってんだ、無理して笑ってること
俺のせいで、二人が別れてしまったこと
本当なら、俺が笑って大丈夫って言ってあげなきゃいかないんだけど…。

低いんだってさ、成功率

そこまで俺、強くないから…
誰かに支えてもらえなきゃ、きっとやってけないんだ

「本当に………ごめん」

疲れて眠ってしまった彼女にいったって伝わらないのに。

鈴蘭を縛っているのは、このおれ。