鈴蘭side
♪~♪
「は~いっ」
「なに?なんか良い事あった?」
「うん!」
だって、疾風から電話が来たんだよ?
電話越し、くすくす笑う相手の声が聞こえてきて、つられてあたしも笑う。
―――木村疾風【キムラ ハヤテ】
小さい時から、ずっと一緒なんだ
実はあたし…、こいつの事好きだったりする。
でも、告白なんてしたら、
この関係が壊れそうで……言えないでいるんだよねー…
疾風は、小学生からずっとサッカー一筋で生きてきた人
都大会の有力選手に選ばれたこともある
だから、高校は当たり前のように、スポーツ推薦で。
本当は…あたしも同じ高校行きたかったけど……。
行けなかったんだよね。
白龍高校って、お高い私立なんだけどさ?
姉兄が在学中なら下の子の分は学費免除で。
皮肉なことに、バカ弟があたしには居る訳でして。
両親から熱心に頼まれたら……
断れないでしょ?
もう、爽汰のバカ野郎!!

