華恋≪完≫


「あ、あたしっ…その…泣いちゃって…イヤだったよね?」

「あー…うん」
(そこは否定しない)

「本っ当にごめんなさい!いきなりで、ビックリしちゃって…」


思わず正直に言ってしまったからか、相当、焦ってるらしい

「………」

しかし、その間も俺から視線を外すことなく見てくるもんだから困惑していた。
こいつは…、俺とちゃんと会話してるようで。


今までに、こんな経験がない訳じゃないけど
何て言うか…皆、俺の顔だけを見てたような気がしてたんだ。

興味があるのはこの顔だけで、性格なんてどうでもいいって感じ


「手…、」

怒鳴られないかと、不安になってるのか…体は少し震えていた

「て…?」

「手、痛かったよね?あの…これ良かったら使って…」

差し出して来たのは、シップ?
……あの時のこと、まだ気にしてたんだ


本当は、すごく優しい奴…なのかな。