鈴蘭side


今日は、何かと最悪な日だと思う。

♪〜♪

『もしもし、爽汰?どうしたの』

『あ、あのねっ、疾風が…っ』


朝、支度をしていると爽汰から電話がかかってきた。
電話なんて…珍しい


『疾風…?疾風に何かあったの?』

『うん。病院に入院してるって…』

病院?!
なんで、入院なんて…病気なの?


『…病気なの?』

『分かんない。だから、今日お見舞いに行こうと思って』

『そっか。あたしも行く…場所は?』

『中央病院だって』


え。中央病院って…新のお父さんの病院じゃなかったっけ。


『…分かった、ありがとね』

『うん、どういたしまして』


疾風の事が気になって、学校に行くかどうか迷ったけど、やっぱり行かないとダメだよね。