華恋≪完≫


「ねね、聖那なんて?」

ピピ――――っ


「んあ?何?」

ものすごく良いタイミングで、笛が鳴り
上手く火海里の声を聞き取れない


「聖那と、どうなったの?」

笛にイラついたのか、はたまた俺の反応が気に入らなかったのか、
声が大きくなる火海里。


「あぁー…聖那ねぇ…」


どうなったって聞かれても、なんとも言えねぇよな…



―――バスケットコートに視線を移す

そこには、珍しく真剣に体育をする陸の姿。
あぁそういえばこいつ、元バスケ部だっけ
そりゃ力入るわな。


今日の体育は、体育館を女子と男子で半分に分けてしているみたいで。
まだ体操服なんて持っていないのか、制服姿のあの子は、やっぱり目立つ訳で


…と、突然。

スッと立ちあがる聖那