「うん、まあそうなんだけど!」 「…で、何、話って」 「…聖那が、河西聖那がここに転入だって」 「………」 え? 聖那、が? 嘘だろ…なんで…? 頭を鈍器で殴られたような気がした。 「本当だよ、職員室で聞いたんだから」 別に火海里を疑ってる訳じゃない こんな嘘をつく奴だなんて思ってもいないし。 ただ…、信じたくないだけだ。