華恋≪完≫


「だからって、なんでこんな…」

からかった俺が悪かったよ。悪かったからさ。
なんなんだこの状況!

ベッドの上、二人で寝転がってます
生き地獄だな、本当。

今までの俺なら、すぐに手を出してただろうけど、相手が鈴ならそんな訳にもいかない。
きっと、鈴にそんな経験ないだろうし…

って、何考えてるんだ俺。


「新、あたしね、追試自信ない…」

「え、あ―――大丈夫だって」


「でも、進級できなかったら…」


目に涙を溜めながら、不安そうに俺を見る鈴蘭。