「ん―、鈴さあ。もう答え覚えたら?」 「理解するの無理そうだしな―」 「…はい、すいません」 でもあたし、記憶苦手… 「あ、じゃあ、追試合格できたら新がいいことしてくれるってさ!」 「は?!」 「本当?よし、頑張る!」 アイス奢ってもらうか、ジュースか、パフェもいいなあ! なににしようかな〜! 絶対こいつ食べ物しか頭ないだろと確信している二人は口に出さずに。